036 インターネットに繋がらないマシン(CentOS)へのSubversion+Tracのインストール
お正月気分も抜けて、仕事をされている方はすっかり本調子でしょうか?
皆さん、こんにちは。id:EC-OneのAkiです。
最近、セキュリティ意識の向上により、さまざまな企業で「インターネットにつながらない環境」を多くみかけます。
CentOSなどのLinux系OSでは、何かをインストールする際に「ネットワークからダウンロードしてインストール」を行うコマンドを使うのがラク&一般的なのですが、いざネットにつながらない環境となると...?
今回はそんな「インターネットにつながらない環境」でのSubversionおよびTracのインストール作業についてお話しします。
インターネットにつながっているならば
インターネットに繋がっているならば、インストールされたばかりのCentOS5.4に、Subversion + Trac(日本語版) をインストールするのは容易いことです。(ここではApacheは既にインストール済であるものとします)
まず、
rpm -Uhv http://apt.sw.be/redhat/el5/en/x86_64/rpmforge/RPMS//rpmforge-release-0.3.6-1.el5.rf.x86_64.rpm
として、yumのリポジトリを補強してから(そうしないと 古いバージョンのSubversionが入ってしまいます)
yum check-update yum update
として、念の為、アップデートできるものは全てアップデートした後に、
yum install mod_dav_svn yum install trac yum remove trac wget http://www.i-act.co.jp/project/products/downloads/Trac-0.11.5.ja1.zip unzip Trac-0.11.5.ja1.zip cd Trac-0.11.5.ja1 python setup.py install
とすれば終了です。あー、簡単!
ではインターネットにつながっていないなら?
しかし、インターネットに繋がっていない場合、インストールされたばかりのCentOS5.4に、Subversion + Trac(日本語版) をインストールするのは少々面倒になります。
依存関係やら何やら、といったややこしい事担当の yum というコマンドは、インターネットに繋がっていなければ役に立ちません。
「yum(ヤム)が使えないだけに、やむなし!」と言ったってどうにもなりはしません。
その場合の手順ですが(x86_64の場合)、予め、自分のローカルPC(もちろんインターネットに繋がっている)に、ネットから、
neon-0.28.4-1.x86_64.rpm sqlite-3.5.9-2.x86_64.rpm subversion-1.6.6-1.rhel5.x86_64.rpm mod_dav_svn-1.6.6-1.rhel5.x86_64.rpm subversion-python-1.6.6-1.rhel5.x86_64.rpm Trac-0.11.5.ja1.zip setuptools-0.6c11-py2.4.egg Genshi-0.5.1-py2.4-linux-x86_64.egg mod_python-3.2.8-3.1.x86_64.rpm
たちを取得しておきます。
そしてこれらを、対象のインターネットに繋がらない CentOS 5.4 へ SFTPなどでアップロード。
その後、インターネットに繋がらない CentOS 5.4 上の適当なフォルダで、
rpm -ivh neon-0.28.4-1.x86_64.rpm rpm -Uvh sqlite-3.5.9-2.x86_64.rpm rpm -ivh subversion-1.6.6-1.rhel5.x86_64.rpm rpm -ivh mod_dav_svn-1.6.6-1.rhel5.x86_64.rpm rpm -ivh subversion-python-1.6.6-1.rhel5.x86_64.rpm sh setuptools-0.6c11-py2.4.egg easy_install Genshi-0.5.1-py2.4-linux-x86_64.egg rpm -ivh mod_python-3.2.8-3.1.x86_64.rpm unzip Trac-0.11.5.ja1.zip cd Trac-0.11.5.ja1 python setup.py install
としてやれば、Subversionと日本語版Tracのインストールは完了です。
インストールが完了した後は、Projectの作成やら、認証関係の設定やら、tracのユーザ管理用のプラグインの追加やらが、"インターネットに繋がらない状態で"あるのですが、今回はその辺りの煩雑な設定は割愛します。
ちなみに、mod_python-3.2.8-3.1.x86_64.rpm については、捜すのに苦労しました。(結局 http://rpm.pbone.net/ で、mod_python.so と入力して SEARCH ボタンを押下)
本家のApacheのサイトにはC言語のソースしかなく、それをコンパイルするためのgccコマンドも対象のマシンにはなかったりしますから...
CentOSへのモジュールのインストールにyumが使えないというのは、高校生がせっかく習った判別式を使わずに二次方程式を解けと言われるのと同じ位致命的なことだ(?)、と実感したのでした。
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