005 SIMロックフリーのAndroidケータイ、GDDフォンを手に入れた - EC-One ナレッジセンターレスキューサービスブログ

こんにちは、id:EC-OneのAkiです。

今、私の手元にはもうすぐNTTドコモから発売予定のdocomo PRO series HT-03Aが・・・

と見せかけて違います！
HT-03Aとほぼ同じ外見ですが、こちらは先日(2009年6月9日)開催された「Google Developer Day 2009（略して「GDD」）*1」で「開発者用の端末」として参加者に配られたオリジナル携帯「GDDフォン*2」です。

GDDでSIMロックフリーの端末が無償で配られた！

上述のとおり、Google Developer Day 2009で、SIMロックフリーのAndroid搭載ケータイ、GDDフォンが配られたのですが...
この興奮を伝えるには「SIMカード」と「SIMロックフリー」について少し説明をした方が良い気がします。

現状、日本で発売されている3G携帯電話*3には、UIMカード（SIMカードの拡張版）が共通して採用されています。
「SIMカード」という名前は知らなくとも、FOMAカード、au ICカード、SoftBank 3G USIMカードなどの名前ならピンとくる方も多いのではないでしょうか？

そして、その携帯電話端末には、基本的に「SIMロック」というものがかけられています。（SIMカードに、ではなく、端末に掛けられているという点がポイントです）

ご存知の方も少なくないと思いますが、ソフトバンク同士や、NTTドコモ同士なら自分の携帯電話からSIMカードを抜いて、他の携帯電話端末に入れても、電話やメールの機能をそのまま使うことが出来ます。
しかし、ソフトバンクのSIMカードをNTTドコモの端末に入れても電話やメールの機能を使うことは出来ません。SIMロックというのは、このように「他のキャリアのSIMカードを差しても使用することが出来ない」というものです。
ちなみにauにいたってはau端末から抜いたSIMカードを、他のau端末に入れて使うことすら出来ません。*4

前置きが長くなりましたが、この「SIMロック」がかけられていない端末のことを「SIMロックフリー端末」と呼び、なんと今回配られたこのGDDフォンはSIMロックフリーなのです！

今まで何機種くらいのSIMロックフリー端末が日本で発売されたかと言うと...

NTTドコモ、ソフトバンクどちらでも利用できるSIMロックフリー端末は、日本国内で正規に販売されているものとしては、2007年12月現在ではノキアから発売されているNokia 6630とNokia E61、およびHTCから発売されているHTC Advantage X7501とHTC P3600の4機種しかない。
総務省では、2007年に、SIMロックの制限解除についても諮問グループに検討させたが、2010年と予測される4G携帯電話のサービスまでに、再検討するという結論となった。ただし、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクモバイルの携帯キャリア3社とも制限解除には否定的で、SIMロック解除には抵抗している。
SIMカード - Wikipedia

本当にごく僅かなんです。
そんな状況で、GoogleがSIMロックフリーの端末を無償で配ったということのインパクト、伝わりましたでしょうか？
2009年6月〜7月に発売予定のdocomo PRO series HT-03AもSIMロックフリーになるのか、非常に気になるところです。

GoogleがGDDフォンを無償で配った理由

今頃、私と同じようなテンションで、嬉々としてGDDフォンを触ったり、Androidマーケット向けのアプリケーションを開発されているデベロッパの方も多いのではないでしょうか？
開発者としては「ただで配ってくれるなんてGoogleありがとう！」という気持ちでいっぱいなのですが、ふと素朴な疑問も浮かんできます。一台何万円もの値段で売っている携帯電話端末を、Googleはなぜ無償で配ったんだろう...？

開発者の心をつかみ、良質なアプリケーションをたくさん作ってもらって、Androidマーケットを充実させることが、iPhoneに先行されているスマートフォン市場でAndroidケータイが巻き返しを図るための起爆剤になると考えているから

でしょうか？

何にせよ、実機で動作確認ができるようになるのは開発者側にとっても、ひいてはAndroidマーケットでアプリケーションを買う側にとっても嬉しいことですね。