022 「○○について詳しく解説してる本はどれ?」がすぐに分かるGoogleブックス


こんにちは!id:EC-OneのAkiです。

IT系の企業ならよくある風景だと思いますが、EC-Oneイーシー・ワン)にも技術本の本棚があります。
ちょっと調べ物がしたいときには、本棚へ行って技術書を探したり、あるいは気になる分野の本を借りてきて行き帰りの電車で読んだり... もし読みたい本が本棚になかったら、会社に頼んで購入することも出来ます。

でも「会社がどの本を持っているのか」って、ちょっと見えにくくないですか?

誰かが借りているだけだったのに、ないものと思い込んでうっかり同じ本を何冊も買ってしまったり、新しく出たばかり本をもう誰か買ったのか色んな人に聞いて回ったり... 会社が「何の本を持っているのか」が見えないと不便なことも色々と出てきます。

今日はそんな問題を解決するために、Googleブックスを使ってみました!というお話です。

本の中身を検索できる「Googleブックス

Googleブックスというサービスはご存知ですか?
Googleブックスとは、Googleのウェブ検索と同じように、書籍を検索することが出来るサービスで、現在ベータ版が提供されています。

screenshot
検索のやり方はウェブ検索とまったく変わりません。検索したい言葉を入力して「検索」を押すと、その言葉を含む本が一覧で表示されます。

特徴的なのは、このとき検索の対象が本のタイトルや、作者名だけでなく、目次や中の文章など書籍のコンテンツすべてに及ぶということです。
なので、たとえば「オープンソース」について書かれた本が読みたい、と思ったときは、今までのウェブ検索のように「オープンソースとは」で検索すれば、本文に「オープンソースとは」という言葉が含まれている本が、検索結果に表示されます。

百聞は一見にしかず、ぜひ検索結果を見てみてください。
Googleブックスで「オープンソースとは」を検索した結果

この検索結果には、「オープンソースとは」という言葉が含まれている本が表示され、さらに書かれているページ番号まで添えられています。
そしてすばらしいのは、Googleが著作者から許可をもらっている、あるいは著作権が既に失効している本については、書籍の内容をプレビューすることができる、というところです。
先ほどの「オープンソースとは」で検索した結果に出てきた「学びとコンピュータハンドブック」という本のプレビューを見てみると、実際に「オープンソースとは」から始まる72ページの文章とその前後のページをそのまま読むことが出来ます。*1

「オープンソースとは」という言葉が出てくるページのプレビュー

自分だけのライブラリがGoogleブックスで持てる

こんな便利なGoogleブックスには、自分が持っている本を登録して管理できる機能があります。
それがマイライブラリです!*2

自分の持っている本を登録してライブラリを作成することで、登録した本に「ラベル」や「レビュー」などをつけることができますし、検索するときの対象を「マイライブラリ」だけに絞ることも出来ます。
つまり検索とマイライブラリを組み合わせて使えば、自席に居ながら「会社が持っている本の中で、『オープンソースとは』という言葉が含まれている本はあるか?」などを探すことが出来るのです。

またマイライブラリの状態はRSSフィードで配信されますので、新しい本を買ったらそれをマイライブラリに登録していけば、社員に「こんな本が入ったよ」と即時に知らせることも可能です。

なんて便利なんでしょう!という訳で早速会社の本を、マイライブラリに登録してみることにしました。

マイライブラリを使って、EC-Oneイーシー・ワン)の書棚を大公開

マイライブラリへの登録方法は3つありました。

  1. 1冊ずつ書名で検索して「マイ ライブラリに追加」リンクを押下して登録する
  2. 本の裏表紙に書いてあるISBN(またはASBN)を1行に1つずつ書き、まとめて登録する
  3. バーコードスキャナを使って登録する

残念ながら手元にバーコードスキャナはないので、今回は1と2の方法で登録をしてみました。2の方法だとISBNを手入力するのがちょっと面倒ですが、1の方法で1件ずつ検索するよりはそちらの方が早いと思います。

本社オフィスの引越しを機に、情報が古くなっていた本は捨てたので、書籍の数はダンボール9箱分。
早朝、新人のKaraさんに協力してもらい、これを地道に登録していったところ... なんとか2時間弱ですべて登録することが出来ました。

これがEC-Oneのマイライブラリです!
http://books.google.co.jp/books?uid=18152968525706854755

  • 人数
    • 2人
  • 所要時間
    • 2時間
  • 登録できた本の冊数
    • 299冊
  • Googleブックスに本の情報がなくて登録出来なかった本の冊数*3
    • 50冊

EC-Oneの蔵書、約350冊の登録作業が2時間弱でしたので、気合を入れればなんとか出来ないこともないと思います。
但し公開/非公開の設定が出来ないので、マイライブラリを作成した時点で必ず全体へ公開になってしまいます。会社が持っている本を登録する場合には、公開してしまうことに問題がないか事前に確認することをお勧めします。

知らない人や知らない会社の蔵書を眺めるのは楽しい

例えばアルファブロガーであり、404 Blog Not Foundで多くの書評をお書きになっている小飼弾さんも、このGoogleブックスを使ってマイライブラリで蔵書を公開されています。

404 Blog Not Found:tips - Google Book Search のマイライブラリ登録はASIN直でOK
http://books.google.co.jp/books?uid=3748274114027132441&hl=ja

今はまだあれこれ使いにくい点もあるGoogleブックスですが、これがこなれてくれば、「日記」をウェブで公開するように「自分の本棚」をウェブで公開する人も増えてくるかも知れませんね。Googleブックス、ぜひ一度使ってみることをお勧めします!


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*1:とはいえそのまま最後までその本がすべて読めるわけではありません。本屋さんで本を手に取って「ざっと見る」程度のことが、ブラウザの中で出来る、と捉えると分かりやすいかと思います

*2:詳しくはマイ ライブラリに関するよくある質問 - ブック検索 ヘルプを参照

*3:全体の15%くらい、まだGoogleブックス側に本の情報がなかったため、登録することができない本がありました