012 新入社員のうちに知っておくと役に立つApacheの2つのTips


こんにちは、id:EC-OneのAkiです。

今回はApache HTTP Serverに関するちょっとしたTipsを紹介します。

設定のインクルード

先日、ナレッジセンターに以下のような質問が来ました。

Apachehttpd.confで、バーチャルホストの設定を継承できないでしょうか?
複数のバーチャルホストの設定の共通部分(ドキュメントルートなど)を共有したいのですが。

こんな時は「Include」ディレクティブを使います。「継承」というより「含む」というニュアンスです。
複数回使用したい部分を別のファイルに切り出しておいて、それをIncludeで呼び出して使います。

Apacheを複数起動している案件では、設定ファイルを細かく分割し、「Include cmn-*.conf」等で読み込ませています。
そう、「*」や「?」等のワイルドカードを使って複数のファイルを読み込ませることが出来るのです。これはなかなか便利ですよ。みなさんも使ってみて下さい!

gracefulな終了/再起動

Apacheといえば、こんな質問を受けたこともありました。

Apache自身を終了させたり、設定ファイルを再読み込みさせるために再起動させたり、そんなときにはapachectlコマンドを使うと思います。
しかし、「apachectl stop」や「apachectl restart」を使うと、ちょうどその瞬間に処理していたリクエストはどうなってしまうのでしょう?

そんなときのために、apachectlには「現在処理中のリクエストの処理が終わってから終了/再起動」出来る機能もあるのです。
それが「apachectl graceful-stop」と「apache graceful」です。これなら安心して終了/再起動を行うことが出来ますね。
ちなみに、「graceful」とは「しとやかな」「上品な」という意味だそうです。

4月に入社した新入社員のみなさんも、そろそろ現場に配属されて忙しい日々を送っているのではないでしょうか?
今回紹介したのはどちらもちょっとしたことですが、エンジニアならば新入社員のうちに知っておくときっと役に立つと思います。

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